魔人と失われた王国[PS3] Demo

盗賊の主人公と、パートナーの魔人のタッグでゼルダするゲーム。

主人公は非力だがすばやく、スニークして敵をサイレントキルしたり、魔人に指示を出す。

魔人は動きはにぶいが怪力と魔法を駆使するため戦闘で頼りになり、重い扉を開けてくれたり、戦闘で敵をスタンさせたり、脆い壁を倒して多数の敵を一網打尽にしたり、主人公を回復してくれたりする。

魔人の攻撃でスタンした敵の近くでボタンを押すとコンビネーションアタックが発動し、敵にトドメを刺せるなど、とにかく魔人との連携がゲームをすすめる鍵。

パートナーが異形というとトリコを想起させるけど、そんな超大作にコレぶつけてくるのかーという印象。世界観も似てるし。

ICOではパートナーは守るもの、ワンダでは共に駆けるもの、という系譜がある程度ICOシリーズ内で確立されてきているのにたいし、いきなりパートナーと戦うジャンルで新規タイトルというのがなんか新鮮。

ペルシャとかでもパートナーと戦う、っていうの要素はあるけれど、人外ってところがポイントですよね。うしおととら的な。


この手のゲームは企画書をかいたことがあるんだけど、そのときの自分の命題って「なぜプレイヤーが能動的に操作する対象が2つ必要か」ってことだった。つまり、なぜ二人で進む必要があるのかっていうこと。一人が万能ならそれでことたりるんじゃないのと。

ただ、二人でならどんな壁だって、というメッセージをいかに感動的に伝えられるかによってこのへんは解決されるんでないかなーとおもうけれど、ゲームシステムとしての面白さとしてパートナーを押すのはなかなか難しい。

それこそリンクとか自分で剣つかうし魔法つかうし爆弾つかうしで、一人で世界救うわけだしね。

英雄が世界をすくうお話に飽きた層を狙うため、というのもなんか違うし、やっぱ二人で壁を乗り越える、っていう遊びが面白くないとキツい。

リンクもシナリオ上はゼルダや神々に助けられているわけで、完全に一人で戦っているわけではないんだけど、なぜゲームに二人で戦うシステムを根っこに持ってきたか、はかなり重要。

ただシーンとしてそのほうが燃える、っていうシナリオがあるならそれだけでいいのかもしれない(キングダムハーツ2とかね