ナイツオブオナー【PC】

いやプレイしてないんだけど。

人が書いているのをみると自分も書きたくなる。


最近選択肢は多ければ多いほどいいとか自由度高い=良いゲームって延々と言ってきているけど、ゲームにおいて自由の幅は同じじゃないなって思った。

FALLOUTは核崩壊後の世界での自由だし、ナイツオブオナーは中世における王様の自由。

王様に自由なんてあるのか、というとまぁそこは国の行末を決断するという範囲での自由であって、もちろん制約はたくさんあるけど、


権力があればほとんどなんでもできるんだ。


ナイツオブオナーは中世に実在したとされるヨーロッパ、イスラム、異教(アジア遊牧民など)圏から1つの国を受け持ち、9名の騎士の下で国を動かしていくゲームなのだけど、
実際遊んで見るとゲームとしての面白さはそこまであるわけじゃない。


内政は異国と貿易協定を結んで9騎士のうちの何人かを商人(という役割)におけば時間とともに資金が潤いなんとでもなるし、
戦闘は司令官を雇って数に任せて攻めればいい。


CPUがアホいのとRTSの要素をとりいれた戦闘の相関のおかげで、9ユニット分の一部隊の配分さえ間違わなければまず勝てる。


数が同数であれば。


戦闘の難易度が低く、内政も容易または自動となれば、そこに集中すればつまらないゲームなのだけど、ナイツオブオナーには他にもいろいろと要素があって、そこが「ぬるいかつときどきやりたくなるゲーム」と思わせる。


まず、シヴィとかには及ばないけど勝利条件が複数存在すること。

・貴重な資源(だっけ)を全て獲得すること

・マップにおける全領土を征服すること

・ヨーロッパ最高皇帝になること



実際僕は結構プレイしたけど、大体1つ目でクリアして、2つ目は一度だけ、3つ目は一度も達成したことがない。



1つ目は領土拡大していく最中に意図的に達成させられるので、もうプレイ飽きちゃって終わらせたいときに達成する。

2つ目は征服間近で王が死んで跡取りがおらず、分裂継承戦争になって反乱軍に最強司令官と歴戦の兵士がついて王の隠し子と新兵が討伐にむかうみたいな、なにそれどこのファイアーエンブレム?みたいな話しになるけど、結局城壁に穴をあけて突入するだけの簡単なお仕事なので作業ゲー。

3つ目は方法は単純だが手段が曖昧で、任意のタイミングで自身が最高皇帝にふさわしいと立候補し、その時の有力国上位5カ国の賛成過半数をもって決定する。

要するに、有力国に好かれていないと最高皇帝にはなれず、かつ有力国を凌ぐ国力をもっていなければならない(弱いと反対確定っぽいから)。

そこらかしこに戦争仕掛けて領土を広げてきた国は当然嫌われるわけで、如何に武力介入せず国を大きくするかということを考えると、


大国に娘を嫁がせて友好的になるとか


他国の内情が不安定なときに王を暗殺して国を分裂させ、切り取るとか


同盟関係を結び、他国を敵国にけしかけるとか


同盟を尊重して明らかに勝てない相手と戦争を始めるとか


婚姻関係の国の王が死んだ時に領土要求するとか


なんか色々人間として汚かったり陰謀レベルだったり忠義だったり当時の人々がとったであろう(ロマンだからそう思いたい)様々な手段を駆使して、嫌われずかつ利己的な手段で勢力を拡大していく、というなんとも細かい楽しみ方がこのゲームには用意されていて、実際そこまで試してないけど、多分遊べるんだろうなーという感覚。


ランキングの中に最も嫌われた支配者と好かれた支配者なんてカテゴリがあるしね。


ゲームの最後にみるランキングで、あーこの国は軍事力高いけど嫌われてるわーとかこの国小さいけど貿易利益凄まじいなとかみてて面白い。


調べたところ教育ソフトにも指定されたそうで、こういうゲームもアリなんじゃないかなーとますます思えてきた。


縛りとかが結構生きるデザイン、要はプレイヤーが楽しもうと思えばいくらでも、とはいかないまでも楽しめる、というデザイン。

それをシュミレーションゲームで表現しているのは結構レベル高いなーと思う。


個人的に異教で初めて騎士8人スパイで監視、暗殺要員で一人だけ宗教家みたいな暗殺教団プレイが面白そうではある。

アサクリの教団みたいな感じで。


しかしこの手の文章書いていると凄まじくストロングホールドとかやりたくなってくるなー。


アクション熱は人がプレイしているのをみていたり自分でプレイしてる間にどんどんあがっていくものだけど、

ストラテジー熱はあれこれ考えている時間から次第に燃えてくる感じよね。


まとめると


アクションは肉!ストラテジーはスルメ!