Child of Light
Steamで購入したけどUPlay経由の起動。カジュアルをクリア。
公式サイト
http://childoflight.ubi.com/col/ja-jp/home/
概要というか感想
端的に言ってしまうと普通のRPGなんだけど、とにかくシンプルかつ高いクオリティでまとめられているという印象。
水彩画調のグラフィックとどこか残酷な世界観、ストーリー描写は童話を意識している。
オーストリアの王女オーロラは、継母の謀略によって病死したものと思われたが、鏡の向こうの世界、レムリアにて目覚め、レディと呼ばれる謎の女性と出会い、自称ホタルのイグニキュラスという謎の発光体と共に太陽と月と星を取り戻す旅へと立ち向かうことになる。
プレイ時間は短めでとにかくテンポがよく、レベルはガンガンあがるわ仲間はぽんぽん仲間になるわで作業感が全く無い。
ネタバレになるので何が起こるかは伏せるが、おおよそRPGにおいて障害や作業の温床になるであろう部分を解決するネタがたくさんある。後の蛇足にて詳しく書こう。
旅の途中仲間になるキャラクターは道化、まじない師、獣人の戦士、ねずみの商人などそれぞれ個性的。
システム面など
マウスカーソルをイギュニキュラスが担当し、光の力で宝箱を開けたり、オーロラがいけないエリアの隠しアイテムを取得してきてくれたりする。
イギュニキュラスは戦闘にも活躍し、敵を眩ませて行動順を遅くしたり、味方のHP再生速度を早めたり、回復アイテムの回収などを行う。
装備システムはオキュラス、という宝石の合成とアタッチから成っており、武器、防具、アクセサリのいずれかにアタッチすることでそれぞれ異なる効果を得られる。
オキュラスは主に属性攻撃力の付与や条件付きの超強化、純粋なパラメータの増強など効果が多岐に渡り、攻略中のマップに応じて変更したり、合成して適切なものを揃えていく必要がある。
成長システムはレベルアップするとパラメータの成長と共にスキルポイントを獲得することができ、各キャラクターに割り振られたスキルツリーから好きな順序でスキルを振っていき、アクションを強化したりパラメータを強化するという形式。
このため同じキャラクターでもスキルの取り方によって一撃死を狙うアサシンタイプであったり、挑発で敵の攻撃を一心に受けて耐えるタンクタイプになれたりする。
戦闘システム
自PTから最大二人に対し、敵は最大三体。仲間が二人以上いる場合は戦闘中に交代させることができる。
準備バーの横にキャストバーというものがついた2色バーの上を各キャラクターが素早さに応じて行動順を走らせるという形。
キャストバーの頭に差し掛かったキャラクターから行動を選択し、キャストバーを完了すると実際に行動する。
行動によってキャストを走る早さが変わり、強力な行動ほど遅くなる傾向がある。
また、キャスト中に攻撃されてしまうと妨害が発動し、行動をキャンセルされると共に行動順が準備バーの最初あたりに戻されてしまう。
このため、とにかく敵を集中攻撃して撃破していくことが必ずしも最適解ではなくなっている。
敵は基本的に手強く、カジュアル難易度のザコ戦でも適切な戦術を行使しないと苦戦を強いられた。
幸い消耗品の回復や補助アイテムの類は大量に手に入るため、ガンガン使って行って問題ない模様(自分は貧乏性のためあまり使わなかった)
戦闘よりも道中のトラップが鬼畜なので、そちらでゲームオーバーになることが多く、回復アイテムも専らトラップで消耗した。
オーロラのHPが0になるとゲームオーバーのため、仲間だけで戦闘するのがベストなのかもしれん。ゲームオーバーになってもチェックポイントに戻されるだけなので大したストレスではないが
蛇足(なのでネタバレを含む)
マップ間の移動の怠さを解消するため、ファストトラベルがあるばかりか、ゲーム冒頭で空を飛べるようになる。活動範囲が広がり謎解き要素なども三次元的になっていく。
道化の仲間のだらりと伸びた戦闘姿勢と攻撃を受けた時に負けじとふんばるモーションがめちゃくちゃかっこいい。意思を感じる。
ねずみ商人のマルチショットの演出で三本の矢のしなり方もかっこいい。
ラスボス戦前の掛け合いで仲間達が自分とは別の種族の為に戦う!という旨のセリフを出し合っててかなり泣かせにこられた。
主人公めちゃくちゃ喋るしすげぇ達観してるけど割りと感情移入には問題なかった。
主人公の姫様が太陽とかを取り戻す毎にロリから成長していくんだけど、それはまぁ、旅を通して成長したってことなんかなーとか寿命的にいいのそれ?とか色々謎が残る。そもそもオーストリアとレムリアの関係とかも考察の余地が残る