Tomb Raider
Steamにてセールだったので購入。Normalでクリア。
もともと日本語対応で発売されつつもパッチで日本語不対応となり、そこから日本語化パックなるものを買わないと日本語対応してくれないというえげつない経緯があったようだが、85%セールなので買ってしまう。
全世界で一番有名な考古学者、ララ・クロフトの始まりの物語ということで、色々と未熟らしいが驚異的なジャンプ力とクライミングテクニックは既に持ち合わせている。
弓、銃、ロープ、斧、ピッケルなど道中手に入る様々な道具を駆使して、狩猟や遺物の探索を行って経験値を稼いだり、強化パーツを探して武器を強化したりといった寄り道をしつつ、ダイナミックな演出を含むメインクエストが進んでいく。
TPS視点の敵との戦闘はラストオブアスに近く、ステルスで倒してもよし、正面から戦ってもよし。ヘッドショットで効率よく倒せたり、その辺にやたら弾薬が落ちていたりとどこが謎めいた島でのサバイバル?という感じがすごい。
ゲームが進むに連れて新しい武器や道具が手に入り、それにより新しいギミックが可能になるというテンポの良さ、飽きさせない工夫は良かったものの、MGS3くらいはサバイバルするのかな〜と思っていたので、やや拍子抜けだった。
重傷を追った時の痛そうな治療、とかもストーリー上で演出され、キャラクターモデルに反映されるだけで基本ダメージを受けても自動回復する。
この辺だけでまぁよくあるTPSだな〜っていう印象がどうしても抜けない。
武器もハンドガン、近接武器、ショットガン、ライフル、弓、とまぁひと通り揃えとけみたいなラインナップで、やや面白いのが弓。
火矢やロープアローは戦闘にも謎解きにも役立ち、機転次第ですさまじい効果を発揮する。
ステルス、タメると高威力、超射程と性能が良いため、弓のみでクリアするというのも面白いかもしれない。
弓にかぎらず、ピッケルでロープの上を滑空したり、危険な遮蔽物をショットガンで破壊したり、弓でロープをかけながら高所を登ったりなど、道具を駆使して困難な道を進む、という意味ではサバイバルしている。
ピッケルによる登山はまんまゴッド・オブ・ウォーのクレイトスおじさんの岩上りで、ピッケルの刃をかけることができる岩盤のテクスチャすらそっくりだった。
基本的にララが登ったり駆け上がったりできるオブジェクトや地形は白い摩擦痕のような見た目をしており、視覚的に次にどこへ進めばいいかはわかりやすい。
アイドス(ヒットマンなどを出してる会社)名物なのか、ヒットマンシリーズのように「インスティンクト」という直感を研ぎ澄まして次の目的地や足がかりとなるオブジェクトへのヒントが得られたるシステムがあり、基本的にどこにいけばいいかわからず詰まるということがゼロ。
思えば二丁拳銃もララと47の共通点であって、アイドスは多分二丁拳銃が好きなんだと思う(というより、彼らの出世作が初代トゥームレイダーだからなのかもしれない)
自分はトゥームレイダーをセガサターンでクリアできなかったので、あの理不尽なほどの高難易度と謎解き、アクションの難しさが印象深いシリーズだったけど、ほぼそれらとは別ゲーになったと言っていい。
シナリオも映画版トゥームレイダーでアンジェリーナ・ジョリーが演じたような、ちょっとオカルトがかった超常現象を引き起こす強大な存在と、それらを信仰、利用しようとする集団に立ち向かうララの活躍が描かれる、という感じで、ハリウッド・・・っていう。
なんかこう仲間を助けたい主人公とお役御免的に死んでいく仲間と、悪の集団と強大な力へ立ち向かうとか、お約束的な展開があって、ハリウッド・・・うん。
どんな困難があっても絶対に諦めない、というメッセージは感じるものの、ほんま商業作品、って感じがすごい(ゲームがそもそも商業作品である事実は言うまでもないが)
あと、戦闘に関していうとシフトキー押しながら移動で回避行動があって、近接攻撃をしかけてくる敵や銃撃をかいくぐって反撃するというアクションは割りとTPSでは割りとなくて楽しいなと思いました。
回避後行動するスキルが段々上位互換になって序盤に取得した砂石をぶつけて視力を奪ったりするスキルが1度も使わず即死させるスキルに塗り替わってしまったのは残念だった