Demon's Souls[PS3]
自身を精神の内面的な解釈(想像や思索)が具象的な力を得た「ソウル」と呼ばれるエネルギーで強化し、全5ステージに複数体存在するソウルを生み出した強大な「デーモン」を倒していくアクションRPG。
非常にシビアな難易度設定と、戦闘システムへのこだわりがゲーマーにはたまらない。
というか俺にはたまらない。
標準、斬、突き、打撃、炎、魔法、疫病、毒、と攻撃属性だけでもかなりのバリエーション。
攻撃モーションは武器の分類によって定められており、アイアンナックルから処刑斧まで、マニアックな武器が多数揃っている。
武器と自身の強化、それに必要なソウルの収拾手段が、他人との協力、または敵対オンラインプレイによるところが大きいところも良い。
特に敵対プレイなんかはなかなか今までに無かった試みで、自分自身がボスキャラとして他のプレイヤーの前に立ちはだかったり、自身と相手の所持ソウル全額をかけた戦いの駆け引きをしたりでかなりガチで楽しい。
敵対プレイは相手が攻略中のステージに敵として「侵入」することで行われ、侵入された側は任意で味方を召還して応戦するか、戦闘を避けてデーモンを倒すことになる。
侵入できる相手が自分よりレベルの高い相手である確立が高い(らしい)ので、緊張感がはんぱない。
レベル=実質的なプレイヤーの強さというゲームではないので、武器選択やそれによる戦術と相性によって装備やキャラの性能差が覆る瞬間があって実に理想的。
魔法がかなり強いんだけど、使用条件も厳しいのでいいバランス。
戦士系キャラでも魔法使って器用貧乏になることはほぼないほど、初歩的な魔法でもそこそこ使える。
援護目的ならボス戦でも最初に覚える火炎魔法で十分だったりする。
ソウルが経験値兼お金って扱いなんだけど、
ボスであるデーモン特有の「デモンズソウル」を、それを自身の膨大な「ソウル」にするか、デモンズソウルを消費することによって専用の魔法や武器を得ることを選択するかがかなり迷う。
あと、個人的には武器の片手持ちと両手持ちを選べるのがかなりツボ。
ファルシオン両手持ちのジャンプ斬りで相手の盾ごとたたき切って出血で怯んだ相手にダッシュ攻撃からの連携を食らわせたときとかかなり熱い。
あと、狭いところで振り回す武器がつかえないときに、盾を構えて槍で応戦する感じとかかなりいいね。
地形と武器選択を考慮した立ち回りと勇気と経験がゲームプレイに活かせる、という理想的であるがなかなか実現しない稀有なゲームデザインだと思う。
世界観はダークファンタジーということでやたら暗かったりランプ標準装備だったり、一歩先は即死穴とかザラだったり。
ショーテル、ファルシオン二刀流とかかっこいいよね。
魔法剣とか中二病っぽいけどかっこいいよね。
松油でロングソードを火剣にして鎧ごと断ち切るとかかっこいいよね。
とかまぁ、FALLOUTを瞬間風速的にははるかに上回るゲーム。