ブラウザ三国志【PC】

マップ上に設置された複数のNPC砦を全て征服することが目的の国産ブラウザゲー。

低年齢向けに見えるグラフィックが目立つが、個人的に特に目を引くのは国産だけに日本のユーザーにウケそうな要素で味付けされたトラビアン、というべきゲームデザイン


他ブラウザゲーで「英雄」にあたる「武将」はカードで表され、ゲーム中手に入るポイントや、課金にてランダムで排出される。
この武将カードがユニークで、カード毎にスキルや成長率、レアリティなどがあり、合成によりスキルを追加・強化することもできる。

複数の武将カードでデッキを形成し、決められたキャパシティの中で軍事寄りのデッキにするか内政寄りのデッキにするかをリアルタイムでシフトし、村を大きくしていく。

序盤は兵士がいなくても武将単体で弱い敵の支配する拠点を制圧し、勢力を広げていけるので、攻撃方法を覚えるまでが比較的スムーズ。


他にも自分がログインできない時間帯など、特に防衛したい時間帯を篭城コマンドで指定しておくと、その間防御ボーナスが得られたり、槍兵、弓兵、騎兵の3すくみの兵士相関があったりと単純な物量差やプレイにかけた時間などで負ける要素を減らし、より多くのユーザにプレイしやすい環境になっている。


1日毎に確保できる領地が決められていたり、比較的簡単なステップから始められる制圧、他プレイヤーと協力して攻めることが前提のNPC砦など、対人要素は比較的薄い。


征服ルールは他プレイヤーに城を支配されるとコントロールは終わらず相手の傘下勢力となり、資源ボーナスを奪われたまま従属するか、全てリセットして謀反するかを選べるなどなかなかユニーク。



資源タイルはルールこそあれ自由に建築できたり、第二拠点もスムーズに建設でき、防御特化か生産特化の拠点か選択できるなど内政面での自由度は比較的高いものの、兵士コストと生産時間が高い分戦闘の際の損失が大きく、補填すると大きく内政に遅れがでる。


とはいえ初期のクエストで研究分の資源を回収できたり、運次第で無課金でも十分やりあえるのでやはり初心者にもプレイしやすいデザインだと思う。


あと、スパイすると防御側のスパイを殺せるというのも他にはない仕様で個人的にはそっちのが好き。