G戦場ヘブンズドア
Luciealからの紹介。
タイトル、内容、読後感。
著者の人生はいったいどんなもんだったのだろうと気になってしょうがなくなるような作品。
それだけ強烈な印象をもってた。
若者の成長とか、転機とか、努力とか、挫折とか、色々描いてあるんだけど、どれも強烈。
全体的に線が太くイラレっぽいからか、自分も絵が描きたくなる。
マンガを描くと言うこと、作品を作るということ、プロとしてやるということ、みたいなことをズバっと一瞬突きつけてくる、なんか表現の居合い抜きみたいね。
後細かいところでは女性って小説家も漫画家も性描写が生々しいなーと。
男の作家が書く狙いすぎな美少女、萌えとかじゃなくて、どこにでもいるリアルな女の子を描くというか、まぁ普通に女の子も人間なんだよね、みたいな当たり前でかつあまり自分になじみのない情報をくれる。
女の子のトイレシーンを描くのは女性漫画家、というステレオタイプ。
男の子をヒーローのように描くのも、女性のほうがやりやすいのかなーという気がする。
ただ、マンガを描くヒトというのは、誰にでもなれてしまうらしいので、きっと性別は関係ないのだろう。
何かを表現しようと思って、本気で何かを作った時、ヒトは性別とか、価値観を超越してしまうとか、そういうすごいことの片鱗を思い知ったような気がする。
実際、この作品は愛でも友情でもなくて、それらを内包した人間を描いているわけで、それは著者本人もあとがきでいっているんだけど、人間を描くってあたりまえのことなのに、ここまで中身の詰まった人間を書けるんだなーと。
自分が今まで考えたキャラクターに、これほど血が通っていたかしら。