CALL OF JUAREZ GUNSLINGER

Steamサマーセールで安かったので。Normal難易度をクリア

概要

西部劇FPS.

リボルバー拳銃や単発式ライフル、各種ショットガン等を駆使してやたらと現れるアウトロー共を撃ち倒しまくる。

スローモとピンチを打開する死の予感(弾丸よけ)で数の不利を覆す爽快感。

ストーリーは老いたバウンティ・ハンターであるサイラス・グリーブスがとある酒場を訪れ、彼のファンに物語をせびられるところから始まる。

ストーリーテリングな特徴

サイラスが自身の過去を語るという形で物語が進むため、記憶違いや、もしそうだったら、という体で銃撃戦が進行することがある。

たとえば、もしこの鉱山で危険な近道を進んでいたら・・・俺はこんなふうに死んでいたろうよ、と言って時間が巻き戻ったり。

中には皆が真剣に話を聞いているのか確かめるために、ワザとヘンテコな物語を展開させたり(なぜか100人のインディアンに襲われた、など)

ゲームだからこそできる演出によって、ストーリーへの没入感を高める優れた演出であると思う。

酔っ払った老人の語る昔話、それも有名な伝説とは違った方向に壮大に展開していくため、聴衆も次第にホラ話ではないのかと疑っていく。

もともとアンチな視点で物語を聞いていた一人が露骨に非難をはじめるも、物語のラストで思わぬ展開が・・・といううまい具合に締まるエピローグ。


「おお、死神よ、あと一年待ってくれないか」、というEDテーマ、挿入歌も最近の自分の死生観とかぶり印象に残った


あとボスや強力な銃器が出現した時の3拍子演出(3回カットインが入り一枚の演出絵が完成するという体)がクソかっこいい。特にボブのショットガンのそれが秀逸すぎて感動した。

ゲーム性な特徴

主力武器がリボルバーということもあって、弾を撃ち尽くすとかなりリスキー。威力に優れる銃ほどリロード時間が長く、逆に一瞬で装填できる上入れタイプのリボルバーはそれだけで強力。


銃撃戦は基本的に隠れ、狙い、できるだけ素早く敵を倒す、という部分に集約されるものの、ショットガン、シールドをもった中ボスが現れたり、ダイナマイトを投げつけてくる敵のせいで籠城が困難なシーンがあったりなど、テンポはそこそこ。

1ステージの長さが調度良いのでマンネリ感も薄い。

激しい銃撃戦のさなか字幕でサイラスの語りが入るため、正直物語を追う余裕がない場面もしばしばあるのがやや残念ではあった。


敵を出来る限り上手に倒すことでより高い経験値が得られ、Lvがあがると二丁拳銃、狙撃、近接戦闘の3系統のパークから好きなスキルをアンロックできる。

二丁拳銃のアンロックや新しい銃器の開放、新しいアクションの取得などさまざまな恩恵が得られ、どの系統が強すぎなどはなくただ好きなスタイルの系統をとっていけばいい感じ。

狙撃ができないと辛い遠距離戦のシーンがあるものの、ライフルさえもっておけばスキルが足りなくて詰むということも今のところはなかった。

隠し要素

装備、スキルの引き継いただニューゲーム+、隠しアイテムによる史実の西部事情などのテキストアンロックなど

ゲーム中でも伝説と事実は違う、といったテーマが展開されるものの、史実はそれよりも更に異なるのはまぁ当然か・。・西部劇とか実際なんもしらんので確かめようもないが、アメリカの短い歴史の断片を楽しめる。

まとめ

10$以下で遊べるFPSとしては十分すぎる内容で、アーケードモードといったおまけもあるようでもうしばらく遊べそう。

歴史が短いとはいうものの、アメリカにも血なまぐさい文化というか、物語があるんだなーという感想を抱いたのはRDRと同じで、割とこの西部劇というのは根強いファンがいるジャンルよなぁと再確認した次第です。