UnderTale(ネタバレ有りの感想

おそらくNとトゥルールートをクリア。

トゥルーの
ラストバトルとスタッフロールで数回涙が流れそうになった


根源的に僕がRPGに求めている「終盤のカタルシス」と「正と負のどんでん返し」が短時間のプレイながら集約されていて、泣けるといった感じ。


設定やプロットも練られており、序盤の伏線もしっかり後半で回収されていき、謎も自ずと溶けていく。


とにかく音楽が良すぎるのでサントラ買おうかなみたいな気持ちになった。


ちなみに未プレイでこのエントリーを読んでる人は確実に損しているのでここでこのタブを閉じて1000円で買ってプレイしたほうがよいぞ




Nルートも結構衝撃的なシーン(王による「No Marcy」とか、Floweryの悪夢のような演出など)は結構あったんだけど、トゥルーのやばさがもう、やばい。


夢=決意の集大成、っていうのがなかなか心にきた。


午前2時くらいから6時までプレイしてしまったあたりでやばさを感じてほしい。


作りとしては、モンスターを人が殺すRPGというジャンルへのメタ的な観点から、「不殺」という要素をこのゲームにおいては相手の戦意を喪失させるACTと相手を見逃したり、逃げるためのMERCY(慈悲)コマンドによって成す事で絆を気づいていく事が「正しさ」という感じ。


殺さないで、そして殺されないで、というのが現実における庶民としての僕らの善であるように、このゲームにおいてもそれを徹底することが「ハッピーエンド」に求められる。


人は物理的特性からモンスターより数倍以上強い、とか結構罪悪感とかを苛んでくる設定がニクくもある。


トゥルーにおいて主人公のソウルがなぜこんなに強いのかについては割りと謎なんだけどそのあたりにプレイヤー自身の諦めない心であったり築いてきた仲間との絆を理由付けとしていることも匂わせる感じで良さ。


EXPとLoveという概念のネタバレ、人の弱さと本当の強さについての説法は真摯なものがあり、この思想にもまた一定の信念を感じさせる。


というのは、これまで僕がプレイしてきたゲームにおいて不殺によってもたらされるものはただの自己満足か、せいぜいクリア特典アイテムくらいのものだったので、こうして良質な物語として不殺の報酬が得られた事が何よりも嬉しい。


そして、弾幕を回避する、という極めてゲーム的な戦い方が、相手を傷つけないで戦いに勝つためのプロセスに取り込まれているのもアツい。


「外の世界はココとは違う」というこれまたゲームと現実世界のメタ的なセリフが含まれつつ、ゲームでなら、そうした決意が正しさを帯びることを表現できる、みたいな。


現実でも非暴力を貫いた人はいたりいなかったりしたとは思うがまぁそこはさておき。


ちょっと主人公の名前が判明するところで若干違和感があったんだけどまぁそういう事なんだなみたいな感じ。


モンスターはとても正直ないきもので、自分の気持ちを打ち明けるのが人よりも上手だな、っていうかトゥルーのこれまでの旅路を辿らせる行程が結構長かったけどほんっとに最初から最後までの行程に変化があって最後のお別れをちょっと疲れたけど静かに盛り上げてくれた。


とにかくスタッフロールで泣いたゲームははじめてなのでこれだけは見てほしいなって感じはあるな・・・スタッフロールもすごいけどそこまでの過程がすごいんだけどな


トゥルーでここまでもってきといてこれからまだ他のルートが残っててそれが地獄のように殺しまくる結末と考えると確かにここでプレイを止めるのも手だなと思ったが地獄のGルートを褒めてる人が割りといるのでプレイしようと思います。



Frisk...

他にもっとやることがあるでしょう?