DISHONORED

ベセスダのステルスアクション。

とりあえずハードモードクリア。

王室間諜の陰謀により王女暗殺の罪を着せられた不名誉(DISHONORED)な元王室護衛官、コルヴォとなり、王室復興を目指す支援者からの援助を得て、王女の一人娘エミリーを救出するために王室間諜側に対して様々な汚い仕事に手を染めていく。


敵の数が多く、割りと強いため(こちらの斬撃をヒュンヒュン避けつつ攻撃してくる)、ステルスや逃走が重要。でも体力や銃弾があればゴリ押しも可能。

主人公の武器は剣、銃(強力な射撃)、ボウガン(無音射撃)、地雷、グレネードといった爆発物や、敵の警備装置を妨害する特殊ガジェット、そして魔法。

魔法には透視、瞬間移動や時間停滞、ネズミ召喚、敵と同化し精神掌握といったアクティブなものと、移動速度増加や攻撃力強化、殺害した敵を灰にして痕跡を消す、などのパッシブがある。

警備装置を混乱させるガジェットが特に面白く、警報装置を無効化したり、電気トラップや光の壁と呼ばれる電気バリアの対象を自分(侵入者)ではなく衛兵に向けさせ消し炭にすることができる。

捕鯨」が世界観における重要なテーマとなっており、魔法をアンロックするためのアイテムとして鯨の骨にルーンが刻まれたものが登場したり、ほぼ全ての機械は鯨油で動作するため、鯨油タンクを抜くと警報装置なども機能を停止する。

基本的に面クリア方式で進行するのだが、魔法を強化するためのルーン、装備することで微細な特殊効果が得られるボーンチャーム、装備強化、弾薬補充に使うゴールドなどをステージからかき集める必要があるため、割りと完璧にクリアしようとすると時間がかかる。隠し部屋、オプション行動なども豊富に用意されている。

本作においても殺人と不殺の要素があり、殺人数によって次のステージのネズミが増え、ゾンビが増え、最終的な物語の結末にも影響するようだ。

ネズミは大量に集うと生物をも襲う恐ろしい存在になるため、世界がより物騒になる一方で、死体を食い散らして痕跡を消してくれるという恩恵もある。

一応殺しまくりで進めてみると主人公のイメージが無数の屍の上に立つ暗殺者というので固定され、最後のヒロインのセリフに影響しているような感じ。

とはいえゲーム上の鯨油タンク、電気トラップ、各武装、ネズミ召喚などの魔法を駆使するとどうしても殺しがちなため、不殺プレイはかなり難しそう。

不殺には麻酔クロスボウや絞め落とす、そもそも戦わずやり過ごすといった方法になるが、どれもリスクが高く毎回そうするわけにもいかない。

ゴールドと強化を麻酔クロスボウとその弾薬補充に費やし、魔法も隠密に特化したものに集中させる必要がありそう。

割りと中盤以降は銃の強化や所持弾数増加によりかなりゴリ押しが効く。

ヘッドショットの概念があるが歩いている敵すら狙いにくい。

終盤の監視塔やトールボーイと呼ばれる竹馬のようなメカにのった重装兵がとにかく手強く、特にトールボーイは弱点となる鯨油タンクを3つ破壊するか本体に相当な弾薬を撃ち込まないと倒せず、一撃で倒すには敵よりも高所を取ってステルスキルする必要がある。


などなど、アクションとしてもステルスとしても相当な手強さながら、多彩な侵入ルート、ステージクリア方法が用意されており何度でも挑戦したくなる感じ。

ストーリーはベセスダがパブリッシュするゲーっぽいどんでんどんでん返し(なんじゃそら)

隠しアイテムを探るための心臓というアイテムがあり、彼女?は生物に対して使うとその人間などの秘密を喋ってくれてストーリーやキャラクターの背景演出にも一役買っている。

雑多に描いたけれども「捕鯨」「アウトサイダー(きまぐれに人間に魔法を授ける異次元の存在」「疫病」などなど複雑な世界観の下、標的となるギャングや暗殺者の人間くささに触れてなんか重厚な味わいでなんか良さがある。